脳神経外科医の子ども虐待への対応 : 社会的責務と日常診療の中での役割(1.小児虐待を疑う脳神経外科外傷にどのように対応すべきか,<特集>臨床において対応に苦慮する事例)
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概要
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子ども虐待に対する医師の発見と通告は,子どもの生命とも直結する重要な役割である.わが国の子ども虐待への対応は,2000年の法律により一般化し,医師の通告義務の認識は広まったものの,通告までが医師の役割との誤解がある.発見・通告は介入の端緒であって,ゴールではない.医師の仕事は,診療に始まり診療に終わる.関係機関との役割分担の中で,医師にこそ可能な役割がある.頭部外傷やshaken baby syndromeなど,脳神経外科医の日常診療は,子ども虐待と深くかかわっている.家族の養育力は,疾患の自然予後にも影響を与える.障害児のフォローアップは,虐待予防にもつながる.今,すべての子どもたちが,脳神経外科医をはじめとする医師の対応を待ち望んでいる.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2009-09-20
著者
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