情報倫理のゼミにおける学生への経営ビジネスゲームの試行導入
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概要
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情報倫理のゼミにおいて、学生が情報社会の諸課題を検討していくときに、経営と情報を理解することはきわめて重要である。しかし、企業活動を経験していない学生にとって、本の知識だけで経営の流れや仕組み、用語を理解していくことはなかなか難しい。そこで、ゼミではビジネスゲーム演習も取り入れ、学生の経営と情報に関するスキルを向上させていくことを試行してきた。ビジネスゲームは2種類のものを行った。ビジネスゲームIは企業活動の疑似体験を行うもので経営全般、生産、販売、経理などの諸機能について、各グループで学生が社長や各部長の役割分担を行い、経営を進めて理解を促進するものである。ビジネスゲームIIでは、特に経営情報学分野での活用が期待されているBG21を活用したビジネスゲームを試行した。ビジネスゲームIと同様に経営の疑似体験を行うものである。ビジネスゲームを通して、ビジネスゲームIでは損益分岐点分析、ビジネスゲームIIでは損益計算書・貸借対照表などの基礎的事項の理解促進を行うことができた。ビジネスゲーム演習は企業活動の利益的側面のみを取り上げ、売り上げと利益の業績を競うものであるが、ビジネスゲームでは得られない、企業存続のために企業倫理や情報倫理の必要性を考えさせることにもつながった。特に昨今の企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)はゼミの関心課題でもある。ビジネスゲーム演習を通して「企業倫理」を考えるうえでも役立った。
- 2009-06-26
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