光周性花成の概日時計による多重制御
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概要
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光周性による花成制御は,植物が適切な季節に栄養成長から生殖成長への転換をとげ,子孫を残していくうえで重要な適応戦略の1つである.1日周期でおこる生理応答が,1年周期でおこる生理現象と密接に関わることが古くから知られている.概日時計による花成制御に関する研究分野は,最近の約10年間で大きく進展した分野の1つである.これらの制御機構が分子遺伝学的研究によって明らかになってきた.単一の経路だけでなく,幾重にも及ぶ調和のとれた制御経路の存在が明らかになりつつある.最近の結果を中心にして,我々のグループの研究成果をまじえながら,この分野の進展について紹介する.
- 2009-05-31