イギリスの大学の管理運営と組織文化(<特集>大学論の新たな地平を探る)
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概要
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1992年継続・高等教育法により、二元構造であったイギリスの高等教育は一元構造に移行した。この一元化により新大学となった高等教育機関と1992年以前から大学であった旧大学には、今なお多くの相違点が存在している。そこで本論文では、特に大学自治にとって対極に位置すると考えられる新大学と伝統的大学の自治の変容に焦点を当て、特色ある4大学を事例として挙げながら、大学組織としての側面と公的財源の影響面から大学の管理運営と組織文化について論じてゆく。そして最終的には、大学が大学として存在するために不可欠な大学の自治についてイギリス高等教育機関が今後必要とする諸条件を提示したい。これら諸条件は、日本の大学においても必須のものであると考えられるからである。
- 日本教育学会の論文
- 2009-06-30