資源の循環に対する児童の意識
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概要
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山形大学附属小学校6年生を対象に,家庭科における環境学習の前後でイメージマップを作成させ,児童の資源循環に対する意識の変化ならびに環境に配慮した行動との相互関連性を調査した。その結果,学習前には生ごみに対して「くさい」「きたない」といった否定的なイメージを持つ児童が多かったが,学習後には生ごみから連想するイメージが多様になっていた。また,児童の資源循環理解度は学習後に向上したことが明らかとなった。調べ学習や製作活動,ゲストティーチャーから直接話を聞くなど,児童主体の実践的・体験的活動を積極的に取り入れ,資源の循環について具体的に学習したためと考えられた。しかし,生ごみの資源化の過程全体を理解できている児童は少ない実態も明らかとなった。本研究により,児童が資源の循環についてどのように理解しているかをイメージマップ法により調査できることが分かったが,資源循環理解度と環境に配慮した行動との相互関連性については今後さらに調査する必要があると考えられる。キーワード:資源循環, 小学生, 環境教育, 家庭科, イメージマップ
- 山形大学の論文
- 2006-03-21
著者
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