障害児・者のきょうだいが抱える諸問題と支援のあり方
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は、障害児・者と暮らす兄弟姉妹(以後、「きょうだい」と記す)が直面する諸問題とそれに対する支援の動向について概観し、今後のきょうだいに対する支援のあり方について提言することを目的とした。従来、障害児・者のきょうだいへの支援は、同じ立場にあるきょうだいが交流する場を設け、彼らの不安や悩みを緩和することを目的とした心理社会的な支援がおもに実施されてきた。一方、障害児・者の障害特性や対応方法について学ぶことを目的とした教育的な支援は、実施の際の指針となる知見が不十分であるために、国内外ともに体系的な活動までには至っていないことが明らかとなった。今後、障害児・者のきょうだいに対する支援においては、どの時期に、どのような情報を提示していくべきか、教育的支援の内容を体系的に構築していく必要性が示唆された。
- 2007-05-30
著者
関連論文
- 障害のある幼児を養育する保護者と保護者の連携を高めるためのルーティンベースド・アプローチ : 米国ノースカロライナ州Frank Porter Graham Child Development Instituteにおける取組 (米国における障害のある子どもへの教育的支援の実際)
- 第9回日韓特別支援教育セミナー報告 : 日韓における生涯別段階の支援体系について : 幼少期・小中高等学校期・成人期における支援
- 障害児・者のきょうだいが抱える諸問題と支援のあり方
- 自閉症スペクトラム児・者のきようだいの自閉症に対する理解の発達
- 障害のある児童生徒の教科学習の授業づくりの在り方 : 自閉症及び肢体不自由の特性に配慮した授業形態と指導内容の工夫(自主シンポジウム22,日本特殊教育学会第46回大会シンポジウム報告)