札幌産ヤマトシロアリの低温環境における行動 : 第2報トビイロケアリとの比較

概要

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ステンレスバット上に作られた傾斜温度における滞留位置と,二重の試験管内での温度下降条件における行動や反応によってヤマトシロアリとトビイロケアリの温度反応を春と秋にわたって比較した.その結果,温度傾斜のあるバット上で供試虫が滞留する温度範囲を比較すると,春季はトビイロケアリがヤマトシロアリより選択温度範囲が広く,反対に秋季はヤマトシロアリの方が広かった.二重試験管内で温度を低下させると,春季と秋季で両種の温度反応に違いが見られた.また,仮死10時間後の蘇生率は春,秋ともにヤマトシロアリの方がトビイロケアリより高かった.以上のことからヤマトシロアリとトビイロケアリの低温に対する反応に違いがある可能性が示唆された.
2006-06-30