可給態窒素簡易推定のためのリン酸緩衝液pHの検討 : 栃木県における黒ボク畑土壌の場合
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概要
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黒ボク土可給態窒素を簡易に推定するため,栃木県内で採取した多腐植質黒ボク土および腐植質黒ボク土42点を用い,風乾土20gにpHの異なる3種類のリン酸緩衝液をそれぞれ100ml加え,温度を20℃〜22℃に調節した上,振とう速度200往復分^<-1>の条件で70分間振とうし,得られた土壌抽出ろ液の420nm吸光度と可給態窒素量の測定から次の結果を得た.土壌抽出ろ液の420nm吸光度の測定値から直接に可給態窒素量を推定するためのリン酸緩衝液は,pH6.7 1/15mol L^<-1>緩衝液が最も優れており,土壌抽出ろ液420nm吸光度と可給態窒素量間の決定係数0.988,可給態窒素予測に係わる標準誤差3.3mg kg^<-1>を示したことから,本リン酸緩衝液を用いることにより,高精度で可給態窒素量を推定できると考えられる.
- 2008-04-05
著者
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