フランス信託法の制定について(手塚和彰先生退官記念号)
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概要
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フランスで長らく待望されていた、英米法のトラスト(trust)のフランス版(fiducie.以下これの日本語訳として「信託」の語を用いる)を導入する法律が、2007年2月21日に公布された(Loi n° 2007-211 du 19 fevrier 2007 instituant la fiducie. J.O. 21 fevrier 2007, p.3052. 以下「本法」と称する)。本稿は、本法の内容を、日本と同じ大陸法系に属する有力な国における信託立法例として紹介することのみを目的とする。なお、フランスに信託を導入しようとする試みは1990年代前半にもみられたが、その経緯には別稿で言及したことがあるため、本稿では扱わない。
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