仮想MIMOシステムを用いた上り回線における所要送信電力に関する検討(移動通信ワークショップ)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
将来の高速移動通信は,現在よりも高い周波数を使用することが考えられ,無線伝搬の減衰は深刻な問題となる.上り回線においては,端末の電源がバッテリーであるため,送信電力が制限され,通信品質は劣化する.筆者らは,近傍の複数端末がキャリア同期をとり仮想的なアレーアンテナを形成し,MRC伝送やE-SDM伝送によるビームフォーミングを行うことで,通信品質が大きく改善できることを報告してきた.しかし,これまでの検討では端末間の送信データ共有は完全に行われていると仮定し,かつ,共有に必要な送信電力を考慮してこなかったため,非協調時との公平な比較がなされているとは言えなかった.そこで本稿では,データ共有に必要な送信電力,及び,本システムを動作させるために必要な送信電力を考慮し,様々な伝搬環境において,非協調時との特性比較を行った.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2009-02-25
著者
-
小川 恭孝
北海道大学大学院情報科学研究科
-
西村 寿彦
北海道大学大学院情報科学研究科
-
大鐘 武雄
北海道大学大学院情報科学研究科
-
西村 寿彦
北海道大学大学院工学研究科
-
斉藤 裕大
北海道大学大学院情報科学研究科
-
斉藤 裕大
北大 大学院情報科学研究科
-
小川 恭孝
北海道大学 大学院情報科学研究科
-
大鐘 武雄
北海道大学 大学院情報科学研究科
関連論文
- モードベクトルから構成した行列の逆行列を利用した近接コヒーレント多重波の二次元到来方向推定手法(アンテナ・伝搬)
- 双方向無線中継システムにおける送信ビーム生成(アダプティブアンテナ,等化,干渉キャンセラ,MIMO,無線通信,一般)
- 多重波モードベクトルの二次元到来方向解析手法--l1,l2ノルム同時最小化問題の適用検討 (アンテナ・伝播)
- マルチユーザMIMO下り回線におけるIBD法によるマルチストリーム伝送の検討(高速パケット伝送信号処理・伝送技術,無線通信一般)
- 上り回線仮想MIMOシステムにおける送信電力の評価 (無線通信システム)
- ブロック対角化とE-SDMを用いたマルチユーザMIMOシステムの時変動実フェージング環境における特性
- 時変動フェージング環境におけるMIMOチャネル特性と空間多重性能に関する考察(衛星,移動通信におけるアンテナ・伝搬技術,一般)
- 動的フェージング環境における上り回線仮想MIMOシステムの特性評価(オーガナイズドセッション「局間連携及び分散アンテナに関する諸技術」,アダプティブアンテナ,等化,干渉キャンセラ,MIMO,無線通信,一般)
- マルチユーザMIMO下り回線における一般化ブロック対角化法 (無線通信システム)
- B-5-84 MIMO-OFDMにおける尤度補正に関する基礎的検討(B-5. 無線通信システムA(移動通信), 通信1)