「縦割り行政」を超えて-「省際」的教育政策形成の事例研究 : (1)幼保一元化(教育哲学)
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概要
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近年,行政需要の多様化・複雑化,行政の総合化の動きなどにより必要性が増してきている省庁横断型政策形成について,本稿では幼保(幼稚園・保育所)一元化政策を取り上げ,両制度を所管する文部科学省と厚生労働省,そして改革を求める内閣府との間でどのような横断的動きがあり,あるいは省庁の連携,相違点の調整,協力が行われたか,また行われなかったかの検討を行う.まず,幼稚園制度と保育所制度の変遷を概観しか後,幼保一元化の流れに中央省庁が対応してきたかを検討した.特に文部科学省と厚生労働省の両省が,小泉首相のリーダーシップの下での内閣府の総合規制改革会議,地方分権改革推進会議をはじめとする改革グループがかける,完全な形での幼保一元化への非常に強力な圧力にどう対応し,両制度堅持という両省の共通した利益確保のためにどのようなプロセスがあったかを考察した.
著者
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