言語政策への歴史構造アプローチ : バングラデシュへの適用(英語教育)
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概要
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この論文では,歴史構造アプローチの主な原理を整理する(Tollefson,1991;Street,1993).このアプローチを分析するために,Alidou(2004)とVai Ramanathan (1999)の主張を主に参照する.最初に批判理論から歴史構造アプローチの問題を議論する.次に,歴史構造アプローチをバングラデシュの文脈に適用する.そこでは,植民地となる以前,植民地時代,独立後の言語政策とインド亜大陸の教育,そのなかでもヴェーダ語の宗教教育の歴史を考察する.植民地時代の言語政策は,亜大陸の英語教育を中心とし,教育制度や社会では,地域言語と英語を中心とした.独立後の言語,教育政策は,"The Bhasha Andolon"すなわち「言語運動」も含んだ.また,論文では,バングラデシュの憲法と国家教育委員会における英語の位置付けにも言及する.最終的には,経済的,社会的機会が英語の知識によって左右されることを示す.