第46次南極地域観測隊気象部門報告2005
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概要
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この報告は,第46次南極地域観測隊気象部門が,2005年2月1日から2006年1月31日まで昭和基地において行った気象観測結果をまとめたものである.観測方法,測器,統計方法等は第45次隊とほぼ同様である. 越冬期間中,特記される気象現象として,次のものが挙げられる.1) 地上気象観測において,2005年の年平均相対湿度73は高い方から,年平均雲量7.5は多い方からの極値を更新し,年平均風速7.2m/sは大きい方から,年合計雪日数228日は多い方から第2位の記録となった.2) ブリザードの回数は,A級6回,B級9回,C級15回の計30回で平年並みだったが,5月は過去最多の5回を記録した.3) 昭和基地上空のオゾン全量日代表値は,8月下旬から10月中旬までオゾンホールの目安となる220m atm-cm以下の値を継続的に下回り,9月の月平均値は173m atm-cmで,過去4番目に少なかった.10月4日には越冬中の最低値である136m atm-cmを記録した.
- 2009-07-30
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