将来型脊髄損傷データベースシステムの構築 : 全国アンケート調査を踏まえて(平成18・19年度助成研究報告書)
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概要
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我が国において,脊髄損傷の予防,治療と標準化に必要なEvidenced Based Medicine(EBM)が欧米に比し立ち後れている。EBMを確立するためには,全国レベルの大規模かつ継続性のある標準的脊髄損傷データベースを作成することが急務である。そこで,臨床的実用性と情報精度の高い将来型の脊髄損傷データベースシステムである「脊髄損傷データベースシステム」を独自に構築し,2005年7月より前段階的に運用している。全国レベルでデータベースを機能させるために,まずEBMに不可欠な調査項目を検討し,将来的計画も含めたデータ項目を抽出することを念頭に全国810施設にアンケート調査を行った。回答率は59.6%であった。アンケート結果を検討しデータ項目を選定し,当科のリハビリテーションスタッフらにより試案版データベース基盤を作成した。データベースソフトウェアーには,FileMaker Pro8.5を使用した。2008年9月現在で295例が登録され,うち195症例は全データの入力を完了している。各時期での一連の検査時間に30分程度要する。データ入力率はほぼ100%となっている。本研究の成果は,脊髄損傷者へのインフォームドコンセント,ガイドラインやクリティカルパス作成のための基礎資料,そして日本発EBMの確立へ一躍を担うものと期待される。
- 2009-04-20
著者
-
植田 尊善
総合せき損センター整形外科
-
植田 尊善
労働者健康福祉機構中部労災病院 整形外科
-
出田 良輔
総合せき損センターリハビリテーション科
-
中村 濃
総合せき損センターリハビリテーション科
-
椎野 達
総合せき損センターリハビリテーション科
-
坂井 宏旭
総合せき損センター整形外科
-
椎野 達
総合せき損センター
-
植田 尊善
労働者健康福祉機構総合せき損センター 整形外科
-
植田 尊善
総合せき損センター
-
椎野 達
労働福祉事業団総合せき損センターリハビリテーション科
-
坂井 宏旭
独立行政法人労働者健康福祉機構総合せき損センター
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