非平衡系の揺らぎと応答のエネルギー論(最近の研究から)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
平衡から遠く離れた系において,揺動散逸定理が成り立たないことは広く認識されていたが,その物理的意味については不明な点が多かった.それに対して最近,その破れの度合いと,系のエネルギー散逸率とを直接結びつける一般的な関係式が発見された.この関係式を使うと,揺らぎと応答の測定から系のエネルギー散逸に関する情報が得られる.本稿では,得られた関係式の物理的意義や,実験への応用可能性について議論する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 2009-06-05
著者
関連論文
- 細胞共培養系に見られるクラスターおよびネットワーク構造の形成 (非線形現象の実験解析と数理解析)
- 非平衡系の揺らぎと応答のエネルギー論(最近の研究から)
- 分子機械系におけるゆらぎと応答のエネルギー論
- ランジュバン系の非平衡状態におけるエネルギー流と揺動散逸関係の破れとの関係(複雑な多谷ポテンシャルエネルギー面上で生起する動力学諸問題-タンパク質とその周辺-,研究会報告)
- 20. 細胞共培養系における相分離現象(ポスターセッション,ソフトマターの物理学2004-変形と流動-,研究会報告)
- Fluctuation-Response Relation in Thermal Ratchet
- 生命現象と非線形科学
- バイオナノマシンの1分子計測とエネルギー論
- 光による微小物体の運動様式制御:非平衡性と多様性 (特集:最近の光マニピュレーション技術)
- バイオナノマシンの1分子計測とエネルギー論