研究に協力する海獣たち(<特集>研究する動物園,第14回日本野生動物医学会大会シンポジウム)
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概要
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わが国における海獣類(鯨類)の研究は,捕鯨によって得られた鯨の生殖腺および歯や耳垢による年齢査定から生物学的な特性が明らかにされた。大型鯨類の商業捕鯨が全面禁止となった後,研究の対象は座礁・漂着した個体や飼育個体に移行し,水族館で飼育・展示されているイルカは研究にも貢献している。飼育下の海獣類では,識別された個体を用いて長期にわたる実験や観察が可能である。繁殖に関する研究では,飼育下での成果を自然界へフィードバックすることができる。調教技術を用いた感覚や認知に関する実験や研究は,自然界では困難な研究であり,飼育下の海獣の活躍の場である。
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