中央競技団体の戦略と組織
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概要
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中央競技団体を対象とした, 非営利組織のマネジメントの実証研究。中央競技団体の環境(外部利害関係組織の影響度, 公組織への資源依存性, 中央競技団体の競争力, タスクの不確実性)は, 中央競技団体の戦略策定に影響する。さらに中央競技団体の環境および戦略は, 中央競技団体の組織特性(公式化, 分権化, 複雑性、リーダーシップ, 問題直視のコンフリクト解消, パワーとコントロールの分散)に影響を及ぼす。以下の仮説が支持された。 仮説1 中央競技団体は, 外部利害関係組織の影響度が高いほど協調戦略を採用し, 外部利害関係組織の影響度が低いほど単独戦略を採用する。 仮説2 協調戦略を採用する中央競技団体のうち, 競争力が高いほど多様化戦略を採用し, 競争力が低いほど効率化戦略を採用する。 仮説3 協調戦略を採用する中央競技団体のうち, 公組織への資源依存性が高いほど効率化戦略を採用し, 公組織への資源依存性が低いほど多様化戦略を採用する。 仮説4 中央競技団体において, 環境状況と戦略が異なれば組織特性も異なる。 仮説5 組織成果の高い中央競技団体は、組織成果の低い中央競技団体とは異なる環境状況ー戦略ー組織特性間関係を展開する。
- 2009-09-10