食事時における白飯、おかずの食べ方と偏食との関連性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
白飯を主食とし、おかず、汁で構成される献立形式の日本型食生活は、使われる食品の数が多く、栄養のバランスがとりやすいという利点がある。食事の際には白飯、汁物、おかずを交互にまんべんなく食べていき、全てがほぼ同時に終わるようにする食べ方(以下、「三角食べ」と呼ぶ)が伝統的である。しかし、最近では低年齢層を中心に、白飯やおかずを一品ずつ食べ、一つを食べ終わったら次のものを食べるという食べ方(以下、「ばっかり食べ」と呼ぶ)が増えてきている。三角食べは、白飯とおかずを口の中に一緒に入れて食べることにより、無意識のうちに口の中で味を調整する働き(以下、「口中調味」と呼ぶ)がある。三角食べをしない、またはできない理由の一つには、口の中で味が混ざるのを好まないことが挙げられる。つまり、口中調味による複雑な味を好まないことによるばっかり食べを続けることで、味への受容を狭くする可能性があり、食品の好き嫌いや偏食が多くなることが考えられる。これまでに、白飯とおかずの食べ方に関する研究はあまりみられない。5年ごとに行われている児童生徒の食生活等実態調査1)では、平成17年度調査において初めて、「児童生徒が食事中に気をつけていること」の項目として「ご飯とおかずをかわるがわる食べる」が加えられているが、「家で食事をするときに家族に注意されること」や「学級担任の学校給食における指導」の項目には挙がっていないことから、指導の観点としては重視されていないようである。
- 2007-12-14
著者
関連論文
- 学校給食時の観察からみた児童の料理の食べ方と食事マナー
- 食事時における白飯、おかずの食べ方と偏食との関連性
- 栄養教諭の小学校配置による家庭科及び学級活動への影響 : 平成17年度福井県における家庭科主任及び学級担任への調査をもとに
- 大学生における食生活の特徴と心身愁訴
- サバ糠漬け「へしこ」の低塩化のための調味糠の調製
- 母ラットの不規則摂餌が子ラットの行動・学習に及ぼす影響
- 中学生のボディイメージと食習慣及び食意識との関連性
- 11. サバ糠漬けの低塩化をめざした調味糠の調製(東海・北陸支部)