語学教室における学習者の視線と性格
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,日本の大学の英語教室における日本人の学習者の視線行動と性格との関係を調査することである。アメリカ人教師の授業と日本人教師の授業を録画し,学習者の視線の方向(教師・仲間・物)とその頻度を分析した。学習者の性格は,モーズレイ性格検査によって,外向性・内向性及び神経症的傾向の特性が測かられた。所属するクラスや性格にによって,視線の方向と頻度に有意差が生じるかどうか調べるために,MANOVA(多変量分散分析)が用いられた。分析の結果,クラスと視線の頻度との間に有意差が見られた。すなわち,学習者の性格よりも,教師の違いが学習者の視線行動に影響を与えた。