カウリーの「ウィットについてのオード」再考
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概要
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17世紀イギリスにおけるウィットを論じるということは、著者のような若輩の者にとっておそらく途方もない試みであるとも思われるのだが、以前トマス・ケアリThomas Carewのウィットについて拙論をものしたことがあったので、力不足を感じざるを得ないのではあるが、自分なりにウィットについてまとめてみたいという気持ちがあった。最近、エイブラハム・カウリーAbraham Cowleyの「ウィットについてのオード」"Ode: Of Wit"を再読し、カウリーの言うところのウィットを通して、もう一度17世紀中葉の文学的状況について考えてみたいと思う次第である。