わが国における会社法の変遷 : 企業形態展開史論序説I
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概要
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法律生活は法秩序と豊富な変動的な社会的実在との合成からなっている。法はこの休みなく変動する生活を,満足されることのない,不平の多い,しかも革新好きな伴侶としているのである。すなわち,すべての法はあらゆる形式と同様に,それみずからの中に硬化する運命をもっている。それはある期間は生活を支配することができるが,しかしやがて豊かな生ける実在に対してはあまりにもせまく,あまりにも窮屈なものとなるという意味において硬化する。そこで,永遠に更新をつづける現実の生活は,かつて作られた法をおしのけ破砕し改造しようと努める。かくて新たな法の形成にみちびく。その新たな法もやがて同じ運命に服するのである。ここに法の力学(Dynamik des Recht)が存する。近時における株式会社の構造変革のうちに,われわれはかかる法の力学を如実に見ることができるのである(大隅健一郎著『新版株式会社法変遷論』,pp.370-371より)。
- 流通経済大学の論文
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