東アジアの代表的電機メーカーの企業戦略とわが国電機メーカーの対応戦略
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概要
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東アジアにおける主要電機メーカーは1980年代以降の東アジア各国の経済成長と相まって、急速な躍進を見せている。韓国メーカーは自社ブランド戦略を志向し、台湾メーカーはOEM戦略が多く、中国メーカーは自社ブランド型とOEM型メーカーが並立した形となっている。本稿は、自社ブランドにこだわり、成長を遂げつつある韓国、台湾、中国の代表的な電機メーカーをとりあげ、その発展過程を追い、その競争優位性と今後の課題について述べる。同時に、90年代のバブル経済の崩壊、世界的な潮流であるグローバル化、デジタル・ネットワーク化、経済のサービス化の波に翻弄され、10年以上呻吟してきたわが国電機メーカーがここにきて開始した本格的な事業の選択と集中戦略の徹底と「攻めの経営」への転換による巻き返しの現状を論述した。