児童・生徒の学校と家庭における生活とストレス : 市内小学生と中学生の実態調査の結果から
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概要
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本研究の目的は、市内の小学生と中学生の学校と家庭における生活と心理的ストレスの状況を、実態調査の結果から捉えようとした。その結果、小学生では「学校が楽しい」と感じるためには(1)何よりも「授業がわかる」こと、(2)そして、友だちや先生との人間関係の二つが大きく関係することがわかった。従って最もストレッサーとなるのも「勉強」であると約半数の児童が答えている。中学生では、学校生活の核となるのは(1)友であり、(2)勉強である。そして最も大きなストレッサーとなるのはやはり「友」であるという結果も得た。家庭生活では「親が忙しすぎる」や「気もちをわかってくれない」と感じ、ストレスをかかえながら家庭生活を送っている中学生も多いことがわかった。今後は、他の地域での実態調査も行い、「子どもたちと生活環境」の視点からストレスの実態をとらえ、環境づくりと改善に結びつけていきたいと考えている。