保育所の職員配置に関する一考察 : 最低基準の変遷を検討して
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概要
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戦後の1947年に児童福祉法が制定された。この児童福祉法第45条「児童福祉施設最低基準」に保育所の最低基準がある。現在もなお4歳以上児に対して保育士配置基準の改善がされず当時のままである。保育所は、社会の変化に対応しながら、保育に対するさまざまなニーズをとりいれて、子どもたちの健やかな育成を今日までに担ってきたのである。このことは、保護者や社会的な協力もさることながら、保育士の密度の濃い仕事ぶりで乗り越えてきたといっても過言ではない。保育所における最低基準の保育士配置基準に焦点をあて、その雇用形態の現状を明らかにし、保育所に求められている多様な役割に対して、現状の保育士配置基準が適切に応えられているかどうか検討する必要があった。その結果、保育の現場での保育士の努力や能力によって解決できる課題ではないことが明らかとなり、最低基準の改善に向けた論議を活発化する必要がある。