イギリス経験論における実体概念の展開(4) : ロックの「実体の知識」について
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概要
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本稿は表題の下での筆者の一連の研究の続編である。本稿では,ロックの『人間知性論』の第4巻での議論を主として検討した。そして,われわれの外に存在する事物,つまり「物質的な実体」について,どのような知識をわれわれがもつことができるかという問題に対して,ロックがどのような見解をもっていたのかを,これまでの論究を踏まえながら,できるだけ明らかにすべく筆者は努力した。その問題に対する彼の見解は複雑・微妙で一筋縄ではゆかないが,本論考によってそれをある程度,整理し,明確にできたのではないかと思う。
- 久留米大学の論文