わが国の要介護高齢者の退院援助におけるソーシャルワーク実践にみられる今日的問題
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概要
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保健医療機関における退院援助は昨今の法改正などの影響を受けて効果性・効率性・経済性が問われるようになった.特に高齢者の入院は退院後の介護を要する可能性が高くなるため,サービス提供に関しては医療機関だけで完結するものではなく,退院後の地域サービスを含めた援助の検討を要する.このようなことから,退院援助を取り巻く社会現象を明確にし,現在生じている問題現象を検討することが必要である.本論の目的は我が国における医療現場の状況と退院援助の諸問題を明らかにすることを目的とする.ここでは高齢者介護問題と退院援助の問題現象を制度システムの側面,保健医療福祉支援システム,医療相談室組織運営システム,ソーシャルワーク専門性のシステムと4つの側面から原因を検討した.その結果,要介護高齢者における退院援助の専門性の中でもアセスメントスケールの妥当性や精密さのレベルを上げることが急務であると結論づけた.
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