拡大する新興市場と国際ビジネス : ローヤルティとの関係
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概要
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女性の社会的、経済的地位が目立つほど向上するにつれ、消費市場における彼女たちの影響力も高まりつつある。このことはアジア市場でも現われ、今長目の中国市場でも女性消費者がどう考え、行動するか、またそれらの思考・行動がブランド・ローヤルティに如何に影響するかに企業の関心が注いでいる。これに注目し、本研究では5Fモデルを用い、中国女性消費者の自我概念と消費行動がブランド・ローヤルティと関わるかを究明した。その5Fということは、Famil,Fashion,Feeling,Freedom,Fervorの5つの自我概念と、Family use, Fashion expression, Feeling expression, Mindcomfort, Achievement expressionの5つの消費行動を意味する。2007年7-8月にかけて中国上海の女性消費者を対象としたアンケート調査を行い、回帰分析を通じて明らかになった結果から次のような含意が、中国市場で活動しているかもしくは活動予定の外国企業に与えることができる。1つは、新規参入の企業に比べ、既存の企業はAchievement expressionの消費行動を取っている女性消費者を攻略することに力量を注いだほうが効果的である。Follower戦略を採択する企業は、Family useの消費行動を見せる女性消費者をターゲットにしたほうが効果的である。ニッチ戦略を追求する企業は、Freedomの自我概念を持つ女性消費者を満足させることにより、市場の隙間を取ることが可能であろう。これらのことを通じてそれぞれの企業が消費者を囲い込んでからは、彼女たちのローヤルティを高めることに企業資源を集中することが、気変わりの激しい未知の顧客を誘うことより、市場支配を強めるのに効果的かつ効率的である。
- 国際ビジネス研究学会の論文
- 2008-09-30
著者
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李 路
Graduate Of Mater Degree Program At Paichai University
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方 容泰
Department of International Trade, College of Business Administration, Paichai University
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方 容泰
Department Of International Trade College Of Business Administration Paichai University