高等学校普通教科「情報」における学習情報処理に関する研究 : 「共学習」場面への学習サイバネティクス的アプローチ
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概要
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2003年度より高等学校にて開始された普通教科「情報」には,新教科ゆえ,必ずしも授業アルゴリズムが認知的に省資源でなく,定式化されていない等の早急な対応を必要とする課題が存在する.また,学習方法や学習法略の違いから生じる差や特徴の理解が不足しているように思われる.そこで,本研究では,2つの授業実践に於いて,認知的要因および動機的要因といった学習者の内的な要因からくる心理的構えを手掛かりとしながら,学習者外部の認知的資源の利用および非利用も学習者にとって選択的な「共学習」場面としての実習での概念形成とその表象と,その過程である学習情報処理を学習サイバネティクス的アプローチにより記述した.その結果,学習者にとって主体的な学習は,発話ベースのフィードフォワードが既知か未知かによる心理的構えに支えられること,そして,動機的要因の亢進は,学習の始発的機能および指向的機能への影響が強く,学習情報処理の結果からの影響を反映することなどが明らかとなった.
- 2009-03-31
著者
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