日本海溝のコア試料中における珪藻組成(そのI)
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概要
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筆者は,日本海溝より採取された青灰色軟泥中の珪藻遺骸の分析をおこなった.本地域は,寒流と暖流の接触するところで,多量のプランクトンが発生する.軟泥中の珪藻は,これを反映して,南海流中の混交した組成をしめすが,北方系の種が優占している.特に沿岸帯,浅海域の種の存在が目立つとともに,個体数は少いが,淡水,汽水棲が検出されたことは,今後,堆積環境を推定する上で興味ある問題を提起していると考えられる.
- 地学団体研究会の論文
- 1966-11-30