東京大学における「岩石磁気研究グループ」の研究活動の概要(<特集>弧状列島)
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概要
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過去20数年にわたり,東大理学部地球物理教室の永田研究室を中心とする"岩石磁気研究グループ"は,岩石磁気の基礎的性質およびその応用としての古地磁気学の研究を行ってきた.榛名山産の軽石に発見された自己反転残留磁気およびこの物理的機構の解明,FeO-TiO_2-Fe_2O_3系磁性の組織的研究,箱根・伊豆地方の第四紀火山における古地磁気学研究,また最近にいたり,Inverse Thermo-Remanent Magnetism(I.T.R.M.), Thermo-Crystalline Remanent Magnetism(I.C.R.M.)の発見など,おもな研究成果の例としてあげられよう.最近,川井らの提唱した"第三紀における日本列島屈曲の仮説"なども,古地磁気学を地球科学の面に,積極的に応用した例である.
- 地学団体研究会の論文
- 1963-03-25