連結基礎概念に関する一考察 : 会計基準の国際的な改訂動向の検討を中心として
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概要
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近時の連結や企業結合などに関する会計基準の国際的な改訂動向は,所有者の視点よりも企業の視点に焦点を当てる経済的単一体概念を採用するものであるととらえられることもあるが,親会社と非支配株主の持分等の区分計算表示により親会社概念との調整を図っているともいえ,両概念の主要な論点は,その区分計算表示の要否に関するものと考えられる。企業の資金調達実務が会計上の財務構成を意識している限り区分計算表示は必要であるが,連結基礎概念の議論は,会社,株式および株式市場の会計上のとらえ方によって定まると考えられるため,これらの思考も含んだ財務会計・財務報告の概念フレームワークの開発が必要である。
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