Sjogren症候群・原発性胆汁性肝硬変に合併した肺原発悪性リンパ腫の1切除例
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概要
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症例は66歳,女性.既往歴にSiogren症候群,原発性胆汁性肝硬変.住民検診の胸部X線で左胸部異常陰影を指摘され,当科を受診した.胸部CTでは左肺下葉S^<8-9>末梢に6.8×4.5cmの不整形腫瘤が認められた.明らかな縦隔リンパ節腫脹はなかった.経気管支擦過細胞診では悪性細胞は認められなかったが,肺癌を疑い,左肺下葉切除術を施行した.術中迅速診で悪性リンパ腫が疑われ,縦隔リンパ節郭清を追加した.病理組織検査では中〜小細胞型リンパ県界型細胞が浸潤増殖していた.免疫グロブリン軽鎖に単クローン性増殖があり,B細胞性びまん性小細胞型悪性リンパ腫と診断した.リンパ節転移はなかった.化学療法は施行せず退院.術後1年4ヵ月,健在である.
- 特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会の論文
- 1996-07-15
著者
-
稲垣 雅春
桐生厚生総合病院呼吸器外科
-
吉田 カツ江
桐生厚生総合病院病理
-
藤井 裕介
桐生厚生総合病院外科
-
藤井 裕介
桐生厚生総合病院心臓血管外科
-
吉田 カツ江
桐生厚生総合病院病理部
-
吉田 カツ江
桐生厚生総合病院 病理
-
秋島 信二
桐生厚生総合病院心臓血管外科
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