10. 1995年兵庫県南部地震における緊急避難行動および避難所生活に関する調査

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概要

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本研究は、1995年兵庫県南部地震で被災した人々の、地震直後から応急復旧過程における生活上の様々な問題点の把握を目指して実施した調査結果について述べたものである。調査はこの地震により大きな被害を受けた神戸市、芦屋市、西宮市、淡路島・北淡町の避難所において、避難者や避難所の運営に当った人々に主として聞き取り、一部留め置き方式のアンケートで行った。被災者に対する調査の実施時期は、地震後約1ヶ月および約6ヶ月の時点であり、時間の経過にしたがって問題点がどのように変化したかを検討した。結果によれば、当初の避難行動および救援活動などに神戸市と北淡町の地域的特性を反映した差異がみられ、地震後半年を経た時点での避難生活では、取り残された中壮年層の過酷な状況が明らかになった。

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