サービスと情報の経済理論 : 情報サービス事業分析のためのノート
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概要
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情報サービス産業はソフトウェアそれ自体ではなくそのライセンスのみを販売する.こうした新しいタイプのビジネスを第2次産業に属する物質的生産の延長と考えるだけでは不十分であろう.だが経済学ではサービス理論は長い論争史があり,多くの論争点をもつ.本稿ではこの問題に対し,マルクスの使用価値論に基づいて物的サービスと人的サービスを統一する新たな理論を提起する.第1章ではサービス,サーバ・システム,サービス・プロバイダ,サービス・クライアントの概念を検討する.第2章ではサービス事業の理論をサービス価値の理論とともに展開する.第3章では新たな事業分類に即して,多様なサービス事業を特徴づける.また論争史を考慮して分量のある補論を付しており,Dienstの概念使用価値の概念および生産的労働論についてマルクスの理論に即して解明した.そこでは情報財の概念についても使用価値の一種として論じた.
著者
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