教養の概念とその論理
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概要
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本論は、教養の概念とその論理を論ずることによって、教養教育の問題を考えるための一助となることを目的とする。Iでは、教養と専門との区別、および人文主義的教養の理念と、近代にいたるまでのその歴史的展開とを扱う。IIでは、教養の前提条件の一つである閑暇に触れ、教養が従属関係にある二つの側面をもつこと、さらに遊びという側面をもつことを論ずる。IIIでは、教養の可能性が自己超出の可能性であり、この超出が教養を構成する智と明とをもたらすことを論ずる。教養の形骸化には処々で触れたが、IVでは、教養の破壊と、IIIを受けて教養の腐食とについて述べる。
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