Social Workの復権 -その5- : 憲法第25条から観る「格差社会」 : 現代日本の貧困と生活力形成の意義
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
最近,「格差社会」という言葉が流行している。「勝ち組」「負け組」という2分法が一時期,世間を騒がせていた。また,政府は盛んに,「努力した人間が報われるのは当然だ」と強調しつつ,「再チャレンジ」についても言及し始めている。他方,「格差」は国民の間でも強く実感されるようになり,格差の原因と対策をめぐる論議はかつてないほどに盛んになってきている。 しかし,「格差」という言葉自体は,現代日本の現状から推すと曖昧さを伴う表現である。本稿では「貧困」という観点から,日本における「格差社会」を再考した結果,貧困の現れである生活保護制度利用者の具体的援助について,「生活力及び生活関係の形成」という提案を再び行うこととした。
- 名寄市立大学の論文
著者
関連論文
- 移植医療の講義における学生の学び
- Social Workの復権(その4) : 次代を担う子どもたちをどう育てるのか
- Social Workの復権 その3 : 権利としての社会保障と朝日訴訟の意義 : 社会福祉「基礎構造改革」とソーシャルワークの役割
- ソーシャルワークの復権その2 : ソーシャルワークの役割と「個別処遇」をめぐって : 札幌北川訴訟から見えてくるソーシャル・ケースワークの意義 (前田 憲教授 退任記念号、飯野君子教授 退任記念号)
- 将来の医療職者に対するお酒と健康に関する質問紙調査とアルコールパッチテスト (七戸長生学長 退任記念号、松岡義和教授 退任記念号)
- Social Caseworkの復権・その1 : 生活保護行政とソーシャル・ケースワーク (芝田和子教授 退任記念号)
- ナショナルミニマムとしての公的介護保障を : 「地域に根ざす」「生活者」としての視点から
- 国民要求に沿った社会保障の実現をめざして : 「公的介護保険」構想から見えてくるもの
- 壁のある社会・ない社会 : デンマークに学ぶ在宅福祉と日本の課題
- アメリカの光と陰 : アメリカのホームレスと障害者政策を中心に
- Social Workの復権 -その5- : 憲法第25条から観る「格差社会」 : 現代日本の貧困と生活力形成の意義