谷崎潤一郎と中国
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概要
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少年時代から漢学の塾に通ったり,母親から『十八史略』を教わり,長じてからは,『麒麟』を初めとした,中国の歴史に取材した数篇の小説を発表していた谷崎潤一郎が,中国大陸を初めて訪れたのは,大正七年の十月である。二箇月ほどの中国滞在中,谷崎が受けたカルチャーショックは強く深く,帰国後に十数篇の文章を発表するとともに,いわゆる〈支那趣味〉のとりこになる。そうした谷崎の,中国趣味に対する憧れと恐れを確認しながら,彼自身が発表した文章の,錯覚や記憶違いなどによる誤りを正し,不明確な旅程を明らめることに努めた。
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