乳腺巨大葉状腫瘍の2例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
乳腺葉状腫瘍の発生頻度は原発性乳腺腫瘍の1%前後といわれ,比較的稀な疾患である.今回,われわれは片側乳房を占める巨大な葉状腫瘍の2例を経験した.症例1は48歳の女性.左乳房全体を占める28×27cmの巨大な腫瘤で,単純乳房切除,腋窩リンパ節サンプリングを行った.病理診断は良性葉状腫瘍だった.術後10年で他病死したが,葉状腫瘍の転移・再発は認めなかった.症例2は51歳の女性.左乳房全体を占める18×17×17cmの巨大な腫瘤あり,単純乳房切除,腋窩リンパ節サンプリングを行った. 病理診断は悪性葉状腫瘍だった.術後約4年経過した現在,再発なく外来にて経過観察中である.本疾患は,予後,治療法に関して統一した見解がなく,外科的切除が確実な治療法である.
- 長崎大学の論文
- 2008-03-25
著者
関連論文
- 33. 気管原発のSalivary type carcinoma [Polymorphous low-grade adenocarcinoma (PLGA)]の1例(第28回 日本呼吸器内視鏡学会九州支部総会)
- P2-23 癌性リンパ管症様の画像所見を呈した微小乳頭状腺癌の1例(ポスター総括2 : 診断2 症例)
- 症例 術後早期の多発肝転移が診断の契機となったα-fetoprotein(AFP)産生胃癌の1例
- 54. 最近経験した肺癌手術後肺動脈血栓塞栓症の2例(第42回 日本肺癌学会九州支部会)(九州支部)(支部活動)
- 乳腺巨大葉状腫瘍の2例
- 絞扼性イレウスで発症した大網血管腫の1例
- 急速な進行をきたしたS状結腸内分泌細胞癌の1例
- ランブル鞭毛虫症に合併した胆嚢癌の1例
- 膀胱部分切除後の凍結乾燥硬膜を利用した補填についての検討
- CTにて術前診断し腹腔鏡下に治療した左子宮広間膜裂孔ヘルニアの1例
- PS-017-6 消化管穿孔症例の臨床 : 地域の一急性期医療機関における現状(PS-017 ポスターセッション(17)大腸:良性-2,第111回日本外科学会定期学術集会)
- ランブル鞭毛虫症に合併した胆嚢癌の1例
- Pseudo-Meigs 症候群を呈した上行結腸癌卵巣転移の1例