1 新発田地区における脳卒中診療の現状と課題(第633回新潟医学会,脳血管障害:地域診療ネットワーク確立をめざして)
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概要
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新発田病院移転新築後の昨年12月から本年5月までの実績をもとに,新発田地域で脳卒中診療の現状と問題点を検討した.新発田病院の脳卒中診療対象地域の人口は約19万人で,半年間で223名(平均年齢72.9歳)の脳卒中患者が入院した.脳梗塞142名,脳出血58名,くも膜下出血23名でくも膜下出血を除けば男性の方が多かった.平均在院日数は22.5日であったが,15日以内に退院した110名では転院は10.9%のみであったのに対し,31日以上入院の59名では79%が転院となっていた.限られた病床数の中で新発田病院の役割である脳卒中の急性期診療を遂行するには死亡に至らない重症脳卒中での長期入院患者の転院作業をできるだけ円滑に進める必要がある.そのため地域病病連携は欠かせないが,これら重症脳卒中の亜急性期をケアできる一般病床が不足しており,解決困難な課題となっている.
- 新潟大学の論文
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