肝臓は,末梢のリンパ臓器とは大きく異なるリンパ球分布を示し,消化・代謝臓器としてのみならず,免疫臓器として注目されている.肝臓に多くみられるリンパ球としては,NKT細胞,NK細胞,胸腺外分化T細胞,γδT細胞などが挙げられるが,これら肝臓特異的なリンパ球は,肝炎などの肝障害,癌の肝転移,肝臓における感染症,肝再生,肝移植片の拒絶・生着など,肝臓における免役反応において中心的な役割を果たす.
新潟大学 大学院医歯学総合研究科国際感染医学講座免疫学・医動物医学分野
新潟大学大学院医歯学総合研究科国際感染医学講座免疫学・医動物学分野