5 一般診療所での在宅緩和ケア・終末期医療の経験と問題点(第631回新潟医学会,新潟県の緩和ケアの現状-それぞれの立場から-)
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概要
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高齢化社会を迎え年間死亡者数の激増が見込まれる中,現在の在宅死亡率は諸外国に比べて極めて低い.今後を見越して国による在宅への誘導施策が押し進められてきており,一般診療所に対しても在宅医療・在宅終末期医療の推進が求められている.今回,安田診療所に於ける在宅訪問診療患者251名及び在宅死亡者114名・がん死亡者30名の概要を示し,がん患者症例2例を提示した.次いで提示症例より病診連携上の諸問題を考察した.また,国の施策上「在宅」に高齢者介護施設も含めている事を踏まえ,演者が嘱託医を務める特別養護老人ホーム(50床)の入所者総計137名の概要と施設での医療状況と施設内死亡者の概要を提示し,高齢者の終末期医療の問題を考察した.