4 非小細胞肺癌に対するゲフィチニブ治療(第628回新潟医学会,がんの分子標的治療)
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概要
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ゲフィチニブは,上皮成長因子受容体(EGFR)の細胞内ATP結合部位チロシンキナーゼの自己リン酸化を阻害する,手術不能または再発非小細胞肺癌に対して適応のある分子標的薬である.ゲフィチニブの奏効因子には,腺癌,女性,非喫煙者,日本人(東洋人),EGFR遺伝子変異が挙げられている.ゲフィチニブには,急性肺障害・間質性肺炎(ILD)という致死性の副作用が認められるため,ゲフィチニブ投与に際しては,種々のILDの危険因子を有する患者に十分な注意が必要であり,個々の患者の利益と危険性を考慮して治療を選択すべきである.
- 新潟大学の論文