法と正義と道徳についての終わらないダイアローグ
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概要
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法と正義と道徳の相互関係は、法哲学者や法学者の間で、多くの論争のトピックであり続けている。法学史における最も著名な思想家には、この疑問に加わって議論するものもいる。この問題について、2人の卓越した現代の法思想家であるRonald Dworkin教授とRichard Posner判事は、対立する側で熱心に考えを主張してきている。この論文は、Dworkin教授とPosner判事の最新の著作を機会として書かれたものである。『Justice in Robes』というDworkin教授の本と、『How Judges Think』という、Posner判事の本である。これらの本では、その2人の有名な対立者が-直接的にもしくは、間接的に-熱烈に、時には強く、過去数年に及ぶ議論を続けている。この論文では、最初に法、正義、道徳の終わらない議論のこれまでを振り返る。次に前述の各2冊の大意の概要と批判を述べる。最後にこの論文で、その議論の内容を批判的に評価しようと試みるものである。この論文では、学術的な理論家と連邦判事という、それぞれの立場の違いから不均衡な議論をもたらしているということを述べている。さらに、この論文では、その2つの議論は、法の性質を真に理解することによって、和解することが出来るし、和解する必要があることを述べている。