教師はどのようにリソースを捉えているのか : 自律的な学習を目指した日本語学習の場合
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概要
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桜美林大学日本語プログラムでは、2003年度より自律的な学習を目指した個別対応型の日本語授業「チュートリアル」を行っている。本稿では、「チュートリアル」担当教師により記述された報告資料から、リソースに関する項目を分析した。その結果、チュートリアルは多様なリソースを選択できる状況であり、教師主導による一斉授業では除外されやすいニーズや動機といった学習者の個別性に関わるものを重視できるという点に教師は注目していることが明らかになった。一方で、教室外の活動やリソースを教室内に取り入れていく上で、学習目標を意識し直すことができるような支援方法の工夫があることも留意点として見出された。また、チュートリアルを振り返るプロセスの中で、教師は教師オートノミーを育てていることが示された。
- 桜美林大学の論文