認知症を取り巻く現状から : 認知症サポーターの必要性
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概要
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日本の長寿社会は,わたしたちにさまざまな変革を迫ってきます。既存のシステムやサービスが効果的でなくなり新しいシステムを構築しなければならない等,身近なところで,その必要性が高まっていきます。認知症については,昔から知られている疾病ではありますが,最近の寿命の延長とともに増加傾向にあります。わが国の高齢者対策では寝たきり防止が叫ばれ,生活習慣病にまつわるリスクを減らし脳血管障害や虚血性心臓病を減少させるために予防教育・指導が図られてきました。その成果はわたしたちの意識改革をもたらし,自分の健康は自分で守るという認識になってきつつあります。しかし認知症についてははっきり原因が究明されていない部分も多く,現在では効果的な治療法が確立されていません。そのために対症療法は重要な意味を持ってきます。今後,認知症は高齢化率の上昇とともに増加していくと思われます。予防とともにお互いの助け合いが重要です。認知症について理解を深めていき安心できる環境づくりをし,認知症になっても安心して暮らせるようにサポーターの育成は急務となっています。
- 鹿児島純心女子大学の論文