生延長(life extension)の哲学と生命倫理学 : 主要文献の論点整理および検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
In this paper, the current discussion on life extension is reviewed and analyzed from the viewpoint of philosophy and bioethics. After the publication of Leon Kass's Beyond Therapy (2003), the issue of life extension and age retardation has come to the forefront of current bioethical discussions. I take a closer look at the discussions by such philosophers as Hans Jonas, Leon Kass, David Gems, John Harris, A. D. N. J. de Grey, John Schloendorn and Steven Horrobin, and criticize some of their arguments. My conclusion is as follows. While the conservatives' argument does not provide a sufficient ground for prohibiting the development of life extension technologies, it successfully shows us the anxiety and suffering we might have to bear in the coming long-life society. Moreover, no matter how long our lifespan may be extended, all of us must die sooner or later, hence, the question of how to die without regret would continue to remain as a central issue even in such a society. The liberals seem to avoid this philosophical question. Finally, I want to stress that further discussion about the philosophy of life should be needed in the field of life extension and age retardation.
- 大阪府立大学の論文
著者
関連論文
- パーソンとペルソナ : パーソン論再考
- 対談・***の検証 ***後の墜落感を逃れたくて (特集 女の知らない男の性)
- 宗教的な問いは宗教抜きには問えないのか?(生命倫理の問題は宗教および宗教学に何を問いかけるのか?,パネル,第六十八回学術大会紀要)
- 対談 溶解する生と死--テクノロジー・身体・欲望をめぐって (特集 溶解する生と死--空白の時代を生きること)
- 今月の問題点--対談 移植と人工臓器の哲学 (特集 移植と人工臓器の哲学--医療従事者へのメッセージ)
- 座談会・***教授の告白をめぐって大激論 "感じない男"の悲哀を女は理解できるか
- 3 女性・家族とバイオエシックス(第6回日本生命倫理学会年次大会 : ワークショップ 総括)
- 子どもにもドナーカードによるイエス、ノーの意思表示の道を
- 無痛文明に負けるな! 「身体の欲望」を「生命の欲望」に変えよ--森岡正博(大阪府立大学教授)
- 対談 「自然かテクノロジーか」ではもはやない 生殖医療 肥大化する欲望とどう付き合うか
- なぜ私は***に欲情するのか (特集 男性のセクシュアリティをめぐって)
- 男性のセクシュアリティと***グラフィ--支配・自傷・フェティシズム (特集 ***グラフィの言説をめぐって)
- 暴力としての中絶 (特集 自己という身体--「中絶」をめぐる女/男)
- 「双書Zero」創刊記念特別対談 「小さな世界」に閉じこもることが、なぜ悪いのか? (特集 「双書Zero」創刊! 時代が、世界が、見えてくる !)
- 対談 勝間和代のあの人をまねたい(第6回)男と女 森岡正博 哲学者
- 生命人文学の提唱 : 情報学的に展開する研究領域として
- 「モテないという意識」を哲学する (性暴力)
- 将来世代を産出する義務はあるか? (将来世代を産出する義務はあるか?--生命の哲学の構築に向けて(2))
- 膣内射精性暴力論の射程--男性学から見たセクシュアリティと倫理 ([関西倫理学会]二〇〇七年度大会シンポジウム リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)
- 生命学とは何か
- 生命の哲学の構築に向けて(1) : 基本概念、ベルクソン、ヨーナス
- 「男であること」と男女共同参画(2005年度男女共同参画政策推進のための研修事業)
- 無痛文明という病 (特集 甦える哲学)
- 米国の障害者運動の現在 (特集 障害者の「生」と「尊厳死」--尊厳死って何?)
- 田垣正晋編著, 『障害・病いと「ふつう」のはざまで-軽度障害者どっちつかずのジレンマを語る』, 明石書店, 2006年, 全246頁, 2400円
- 生延長(life extension)の哲学と生命倫理学 : 主要文献の論点整理および検討
- 痛みに向きあい、後悔なく生きる (特別企画 新・快楽主義)
- 『無痛文明』の時代を考える(第27回現代方セミナー)
- 論苑 新しい自分の創造--「無痛文明」批判序説
- 福祉と優性思想
- 生殖技術と近代家族 (特集 21世紀の社会と家族の変化 パート3 家族の変化と人間)
- 生命学の可能性 (2000年度〔近畿大学〕文芸学部文化学科公開講演会)
- 死生観・文明論が忘れられていないか--「臓器移植法改正案の提言」を出す (第二特集 生命倫理と環境倫理)
- 日本の「脳死」法は世界の最先端
- 人間の遺伝子研究と倫理について (特集 人間への生物学的アプローチと社会・倫理)
- 研究者ネット:生命学の試み : 学際的システムとして
- 徹底議論150分 臓器移植法改正、イエスかノーか--家族の同意だけで移植は可能か。賛否の論客がすべてを論じた
- 無痛文明論(最終回)自然化するテクノロジーの罠
- 市民社会と科学のあいだ(1)環境問題と企業の思想
- 遺伝子医療の生命倫理 (特集 生命倫理)
- 医療 臓器移植法「本人の意思表示」原則は堅持せよ
- 脳死の意味論 : 「脳死臓器移植」研究の可能性
- 身体の欲望から生命の欲望へ--無痛文明論(5)
- 暗闇の中での自己解体--無痛文明論(4)
- 無痛文明における自縄自縛の構造--無痛文明論(3) (特集 現代文明と宗教) -- (危機に立つ日本文明)
- 脳死臓器移植と生命の尊厳 (特集 最先端医療の現況)
- 現代において哲学するとはどのようなことなのか (特集 時代の危機と精神的価値) -- (シンポジウム:時代の危機と精神的価値)
- キャンパスラウンジ 「無痛文明」転換へ向けて--講演「アイデンティティクライシスを乗り越えて」より
- 問題は、自分の人生をどう生きるか、だ (特集 自分さがしの旅へ--アイデンティティ・クライシスを乗り越えて)
- 環境倫理(生命倫理と人類学)(第9回日本生命倫理学会年次大会報告)(ワークショップ総括)
- 現代生命学入門(11完)引き裂かれた生命 (特集 共生の思想) -- (共生の社会は可能か)
- 無痛文明論(1) (特集 魂の見方)
- 無痛文明における愛の困難--無痛文明論(2) (特集=仏教心理学) -- (価値崩壊の時代に)
- 現代生命学入門--引き裂かれた生命(10) (特集=生老病死の哲学)
- 総合研究の理念--その構想と実践
- 優生保護法改正をめぐる生命倫理
- 引き裂かれた生命--現代生命学入門(9) (特集=「来世」の探求) -- (「あの世」の風光)
- 引き裂かれた生命(7) (特集=病いの人間学)
- 引き裂かれた生命(6) (特集=墓と葬式の自由)
- 引き裂かれた生命--現代生命学入門(8) (特集 私の宗教体験) -- (日常の深奥)
- 男性から見た避妊 (特集・ピルから見える世界)
- 夢をめぐる不思議な話
- 対談 クロ-ン技術をめぐって--単性生殖の夢? (特集=多様性の生物学)
- 宗教なき時代を生きるために (オウム真理教事件--宗教者・科学者・哲学者からの発言)
- パソコン会議室の議論--読者から (『宗教なき時代を生きるために』森岡正博 を読む)
- 現代生命学入門--引き裂かれた生命 4
- 現代生命学入門 引き裂かれた生命(3)
- 引き裂かれた生命(2)
- 引き裂かれた生命(5)
- 日本におけるフェミニズム生命倫理の形成過程 : 70〜80年代優生保護法改悪反対運動が提起するもの(第6回日本生命倫理学会年次大会分科会「女性とバイオエシックス」発表 : 原著)
- 人間の本性と現代文明
- 脳の人工臓器化と脳蘇生術の発展に伴う脳死概念の変容
- 電子架空世界と意識通信
- The Beginning of Human Life from the Viewpoint of Bioethics
- ディープエコロジー派の環境哲学・環境論理学の射程
- 鎮魂の系譜学
- 電子メディアと匿名性のコミュニティ
- 1980年代の「いのち」論
- もうひとつの世界・もうひとりの私--ソラリス,銀河鉄道,世界の終り
- ***と臓器移植における交換と贈与
- 幸福感の操作と人間の尊厳 : 生命の哲学の構築に向けて(4)