聖園学園短期大学における就職支援について
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概要
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本学の就職支援は、多岐にわたる厚生課の役割のひとつである。少し前までは、大学生は卒業後、個々に仕事を持ち、社会人としての責任を果たすという意識を持つことが当たり前であった。しかし、最近ではニートという言葉が生まれたように、徐々に若者の仕事に対する意識が変わってきていることは周知のとおりである。本学は保育科単科大学であることから、将来保育に携わる仕事に就くことを目標にして入学を果たすものの、2年間の学生生活の中で現実的な厳しさを実感し、就業意欲が徐々に失われていく場面が、ここ数年、見られるようになってきた。そのような状況下、就職支援担当としては、学生一人ひとりが、自ら自分の能力を開花させ、夢に向かって歩いていけるような環境を作っていくことの責任を果たさなければならない任務である。この3年間の就職状況を提示し、本学独自で作成している「就職のしおり」の紹介、その内容についての説明を中心に本論を述べる。また、就職活動に際して、1年生と2年生への支援の具体的な事例や、その関わりでの学生からの直接的な声も提示している。さらに、採用決定後の動向についてのアドバイスや、就職対策室を充実させるための方法などについても述べることにする。