私立高校における校長の経営管理スタイルの類型化に関する試論
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概要
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日本国内では、これからの学校経営の在り方について、自律的学校経営と参加型学校経営が必要との認識が大勢を占めている。そうした中、教育改革に求められる資質と学校の校長が必要性を感じている力量との間に乖離が生じていることが明らかになっている。本稿では、私立高校々長ほかに対するヒアリング調査を実施して、私学高校長の経営管理の仕方が、4つの軸の組合せから8つのパターンに類型化されるとともに、そのいずれを選択し実行するかによって教育成果に著しい影響を与える可能性があることが示唆された。本論は、その概要を説明するとともに、今後の調査研究の課題を明らかにすることを目的とする。今後の調査研究の課題としては、8つに区分されたタイプのうち、現実に存在する学校組織のマネジメント形態を絞り込んだうえで、強固な経営基盤をもった学校を構築するための基本原則や具体的経営ノウハウを明らかにしていくつもりである。