高齢者虐待防止法施行後の市町村の取り組みにおける一考察 : 埼玉県内市町村へのアンケート調査結果の分析(産業社会学部)
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概要
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高齢者虐待防止法施行後の埼玉県内市町村の高齢者虐待防止への取り組み状況について,埼玉県社会福祉士会が実施した「高齢者虐待の防止に関するアンケート調査」の結果を分析し,高齢者虐待防止へ向けての対応を検討するものである。また,高齢者虐待防止への市町村の具体的な取り組みとして,さいたま市の呼びかけにより,埼玉県弁護士会,埼玉県社会福祉士会の合同による「高齢者虐待対応についての懇談会」が実施された。具体的な内容としては,高齢者虐待事例を行政側と高齢者虐待への対応が期待されている埼玉県弁護士会,埼玉県社会福祉士会が,それぞれの専門的立場で検討・分析をするものである。高齢者虐待防止への取り組みは始まったばかりであり,行政及び関係機関が連携して対応を検討していくことが必要である。そのためには,高齢者虐待防止への現状を把握して,個々の事例の検討を積み重ねる中で,高齢者虐待の背景要因や問題点を分析して,どのような対策が必要なのかを行政側と関係機関とで協議することが求められている。