言語の多属性 : 程度副詞の口語表現
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概要
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中国語の漢字はご承知の通り、表音文字ではなく意味を表わす表意文字のため、100%話し言葉の通りに書かなくても、意味は通じる。例えば、「はな」「あき」は話し言葉で言うなら<花儿><秋天>になるが、文字で表わす場合には<花><秋>と略しても何の支障もなく通じるのである。中国語ではこのような特殊性に基づいて、文言語、語彙などを書き言葉(書面語)として用いている。特に、要件のみ伝達するような文章、公文書、書簡などについては、よく書き言葉を使用している。またもう一つは、古い習慣の影響からか、話し言葉より書き言葉の方が丁寧で敬意を表するのに、都合がよいと考えている人が多いようであるが、実際は中国人の日常生活の中においては、その歴史や地域による影響が強く、表現も必要に応じ様々である。ここで中国人の日常生活の中の表現、書き言葉(書面語)と話し言葉との違いや、特に程度副詞の口語の使い方を取り上げ論じたいのである。
著者
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